
バーナーやクッカーを準備して、山ごはん作りに意欲満々なわたし。
最近では、スーパーへ行く度に「山ごはんに使える食材は~・・・」という視点で買い物をするようになってきました。
山で食べるごはんって、どうしてあんなに美味しく感じるんでしょう?
同じインスタントラーメンでも、山頂やテント場で食べると、家で食べるのとはちょっと違った特別感がありますよね。
山での料理は、とにかく「シンプルで簡単!」がモットー。
家での料理とは勝手が違うので、下準備をしっかりして要領よく行いたいものですよね。
自宅のキッチンなら、冷蔵庫から食材を出して、調味料を追加して、足りなければもう一度買いに行って……ということもできますが、山ではそうはいきません。
持っていける食材も調理器具も限られているので、「何を持っていくか」「どこまで下準備しておくか」「どの順番で調理するか」が意外と重要。
そのためには、やっぱりイメージトレーニングが大事!
「どんな山ごはんを作ろうかな?」とイメージを膨らませるために、山ごはんのレシピ本を集めてみることにしました。
アウトドアクッキング系の本を何冊か図書館で借りてきたのですが、その中で「購入してもいいかも!」と思ったレシピ本がこちらの4冊(写真は3冊ですが・・・)。
- フライパンで山ごはん
- フライパンで山ごはん②
- 山グルメ
- 山料理

それぞれ、簡単にご紹介しますね!
フライパンで山ごはん
“ワンダーフォーゲル編集部 山ごはん研究会”が編集した、フライパンひとつで作れる「シンプル・簡単」な山ごはんのレシピ集。
鶏レモン塩ラーメン、りんごのパンケーキ、ベーコンと野菜チップのカレーなど、登山用のコンパクトなフライパンで作る山ごはんが90食紹介されています。
フライパンひとつで作れるというところが、この本の大きな魅力。
山ではできるだけ調理器具を少なくしたいので、「ひとつの調理器具で完結する」というのはかなりありがたいですよね。
フライパンなら、炒め物はもちろん、焼き物や麺類、ちょっとした煮込み料理まで幅広く対応できます。
クッカーを何個も持っていく必要がないので、荷物をコンパクトにしたい日帰り登山にも向いていそうです。
また、山ごはんというと「ラーメン」「カレー」「鍋」などの定番メニューを想像しがちですが、パンケーキのようなスイーツ系のレシピが紹介されているのも面白いところ。
山頂で食べる焼きたてのパンケーキ……。
想像するだけで美味しそうです!
フライパン愛用者の意見を参考にした、調理道具の選び方や調理のポイント、使える食材カタログなど、山ごはん作りに関するさまざまなアイデアが詰まった一冊となっています。
レシピそのものだけではなく、「山でどうやって料理するか」という部分まで参考になるので、これから山ごはんを始めたい人にもよさそう。
特に、
- できるだけ調理器具を減らしたい
- フライパンを使った料理が好き
- 簡単だけどちょっとおしゃれな山ごはんを作りたい
- 日帰り登山でも料理を楽しみたい
という人には、かなり参考になりそうです。
フライパンで山ごはん②
好評だった前作『フライパンで山ごはん』の第二弾がこちら。
第一弾で紹介しきれなかった炒め物や麺類、鍋物、そして待望のスイーツを追加した91食を紹介。
前作のコンセプトを引き継ぎながら、さらにレシピの幅が広がっているのがうれしいですね。
のんびり日帰りハイキングから、食材を切り詰めた長期登山まで、多くのシーンで楽しめるレシピ集になっています。
登山では、日帰りとテント泊では食材の考え方が大きく変わります。
日帰りなら多少荷物が増えても「今日はこれを食べたい!」という食材を持っていけますが、テント泊や縦走になると、食材の重さや保存性もかなり重要。
その点、こちらの本は、いろいろな登山スタイルに合わせて山ごはんを考えるときのヒントになりそうです。
調理のポイントや食材の持ち運び、後片付けの技も伝授。
日々の時短料理にも使えるのがうれしい!
山での料理は、作ることだけでなく「片付けること」までが料理。
食べ終わったあとにクッカーを洗うための水が十分にあるとは限りません。
そのため、できるだけ洗い物を増やさない、汚れを少なくする、といった工夫も大切になります。
そうした山ならではの調理や後片付けのコツまで知ることができるのは、実際に山で料理をするときにかなり役立ちそうです。
そして、個人的に気になるのがスイーツ!
登山中はとにかくエネルギーを消費するので、甘いものが欲しくなることがあります。
休憩中のおやつだけではなく、食後のデザートまで山で作れたら、山ごはんの楽しみがさらに広がりそうですよね。
山グルメ
登山雑誌『PEAKS』連載、アウトドアクッキングの第一人者・小雀陣二さんの“山グルメ”90食をまとめたレシピ本。
「手に入りやすく、保存が効き、軽い」山ごはんに向く食材ごとに、初級・中級・上級とレシピが分けられています。
この「初級・中級・上級」という分け方が、個人的にはかなり親切だなと思いました。
山ごはんを始めたばかりの頃は、料理そのものよりも「山で料理をすること」に慣れていません。
家なら簡単にできることでも、山では、
「火力が足りない!」
「水が足りない!」
「食材を切る場所がない!」
「クッカーが小さくて具材が入らない!」
なんてことも。
最初は簡単なレシピから挑戦して、山での調理に慣れてきたら少しずつレベルアップしていく、という使い方ができそうです。
使用する水の量や食材の重さがひと目で分かるという便利さ。
山では水も荷物も貴重なので、「この料理を作るためにどのくらいの水と食材が必要なのか」が分かるのは大きなメリットですよね。
山への持ち運び方法や、クッカーなど道具選びのアドバイスもあり、まさに至れり尽くせりの一冊です。
料理のレシピだけではなく、食材の選び方や持っていき方まで含めて考えられるので、これから山ごはんのスタイルを作っていきたい人にもよさそう。
また、食材の「軽さ」「保存性」「調理しやすさ」を意識するようになると、スーパーで買い物をするときの視点も変わってきそうです。
「これ、山に持っていけるんじゃない?」
という目線で食品を見るようになると、普段の買い物までちょっと楽しくなりそうですね。
山料理
登山雑誌『ワンダーフォーゲル』連載“モテ食”を書籍化したレシピ本。
前述した『山グルメ』の著者でもある、小雀陣二さんが厳選した山料理のレシピが50食紹介されています。
日帰り登山向きのクイックランチや、テント泊を盛り上げてくれるゴージャスなディナー、自宅で仕込んでいく手作り行動食など、3ステップで簡単に作れる実践的で美味しいレシピが満載です。
「山ごはん」というと、どうしても「お湯を注ぐだけ」「インスタント食品を温めるだけ」というイメージがありますが、こうしたレシピ本を見ていると、山でも意外といろいろな料理ができるんだなーと驚かされます。
もちろん、すべてを山で一から調理する必要はありません。
例えば、自宅で野菜をカットしておいたり、肉を下味につけておいたり、調味料を小分けにしておいたり。
「山で料理する時間を短くするために、家でどこまで準備しておくか」を考えることも、山ごはんの楽しみのひとつですよね。
特にテント泊では、山で過ごす時間そのものが長くなるので、食事の時間も大切な楽しみになります。
朝食は簡単に、昼食は行動中に食べやすいもの、夕食は少し手間をかけて……など、登山のスケジュールに合わせて料理を組み立てるのも楽しそう。
そして、個人的に気になるのが手作り行動食。
市販のお菓子やエネルギーバーも便利ですが、自分で作った行動食を持っていくというのも楽しそうですよね。
自分の好きな味にできるだけでなく、登山に持っていく量やサイズも調整できます。
「山で食べるものを家で準備する」というところから、すでに登山が始まっているような気がします。
山ごはんのレシピ本を選ぶときのポイントは?
今回4冊の本を見比べてみて感じたのが、山ごはんのレシピ本といっても、それぞれ得意としているジャンルが違うということ。
単純に「レシピの数が多い本」を選ぶのではなく、自分がどんな山ごはんを作りたいのかを考えて選ぶのがよさそうです。
例えば、
- 日帰り登山で簡単な料理を作りたい
- フライパンひとつで調理したい
- テント泊で少し豪華な料理を楽しみたい
- 軽量化を優先したレシピを知りたい
- 山で使いやすい食材について知りたい
- 自宅で下準備して持っていく方法を知りたい
など、自分の目的に合わせて選ぶと、より活用しやすくなります。
また、登山経験が少ない場合は、料理の難易度だけではなく、必要な調理器具や水の量、調理時間などもチェックしておきたいところ。
家では簡単な料理でも、山では意外と大変……ということがありますからね。
山ごはんは「作る前の準備」も楽しい!

山ごはんを作るときに大切なのは、実際に山で調理することだけではありません。
「何を食べようかな?」
「どの食材を持っていこうかな?」
「クッカーはこれで足りるかな?」
「調味料はどれくらい必要かな?」
と考えている時間も、山ごはんの楽しみのひとつ。
特に、山では持っていける荷物に限りがあります。
食材をたくさん持っていけば豪華な料理を作れますが、その分ザックが重くなります。
逆に軽量化を優先しすぎると、「せっかく山に来たのに、ちょっと寂しいごはん……」となってしまうことも。
そのバランスを考えるのが、また面白いんですよね。
レシピ本を見ながら、
「この食材なら家で下ごしらえできそう」
「これはフリーズドライで代用できそう」
「この調味料は100均の個包装を使えそう」
などと、自分なりにアレンジしていくのも楽しそうです。
レシピ本を参考に自分だけの山ごはんを作ってみたい!

山ごはんのレシピ本は、レシピをそのまま再現するためだけのものではないんだな、と今回改めて感じました。
レシピを参考にしながら、自分の登山スタイルに合わせて食材や調理方法を変えていく。
それこそが、山ごはんの面白さなのかもしれません。
例えば、レシピにある野菜を乾燥野菜に置き換えたり、肉を保存のきく食材に変更したり、調味料を個包装タイプにしたり。
同じ料理でも、日帰り登山なのかテント泊なのか、夏山なのか冬山なのかによって、持っていく食材や調理方法は変わってきます。
「この料理を山で作るならどうする?」
と考えているだけでも、かなり良いイメージトレーニングになりそうです。
どれもこれも見ているだけで美味しすぎます!
シンプルで簡単なので、山ごはん作りだけじゃなく日々の料理のヒントにも。
自分なりにアレンジするのも面白そうです。
山ごはんのレシピ本を読んでいると、「次の山ではこれを作ってみたい!」という気持ちがどんどん膨らんできます。
山頂で食べるごはんを想像しながら食材を選んで、家で下準備をして、ザックに詰めて、山へ持っていく。
そう考えると、山ごはんって料理そのものだけではなく、「山で何を食べるかを考えるところから始まっている」のかもしれませんね。
そして、山での料理はあくまでも安全第一。
火を使う場合は周囲の環境や山のルールに注意し、ゴミや食材の残りはきちんと持ち帰る。
調理に夢中になりすぎて、下山時間が遅くならないようにすることも大切です。
「美味しい山ごはんを食べるために登る」というのも、もちろんアリ!
次の山行では、いつものインスタントラーメンから一歩進んで、ちょっとだけ手をかけた山ごはんに挑戦してみたいと思います。
さて、次は何を作ろうかな?

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