登山スタイルの王道として、昔からよく活用されてきたのが登山用のシャツ、いわゆる“山シャツ”。
山シャツというと、チェック柄のシャツをイメージされる人も多いかもしれませんね。
この山シャツ、登山ウェアの定番とも言うべき存在にもかかわらず、実際に山に行くとあまり着用している人がいないような気がします。
わたし自身は、普段からシャツそのものが好きなので、山登りに行くときも好んで山シャツを着ています。
ですが、あまりにも山シャツ人口が少ない気がするんですよね・・・
山シャツは使えるのか使えないのか、本当のところはどうなんでしょう??
今回は、山シャツの機能や正しい活用方法について、とことん掘り下げて見ていきたいと思います!
山シャツにおすすめの素材についても調べてみたので、参考にしてみてくださいね。
山シャツとは?
出典:山ガールネット
まず初めに、山シャツとはどういうものなのか、簡単にまとめてみますね。
山シャツとは、登山用の襟のついたシャツのこと。
半袖や長袖、春夏用の薄手のものから秋冬用の厚手のものまで、バリエーションは豊富。
ウールや化繊などの素材で、保温性や速乾性のあるものが多いです。
そのほか、ストレッチ性があるものや立体裁断で動きやすいもの、バックパックを背負ったときに干渉しにくい工夫がされたポケットがついたものなど、機能もさまざま。
山シャツと言えば昔から定番のチェック柄のほか、現在ではシンプルな無地まで、デザインも充実しています。
登山ウェアならではの高機能性が魅力で、山だけでなく普段着として着用する人も多いとか。
山シャツの位置づけは?
つぎに、登山ウェアとしての山シャツの位置づけについて見ていきます。
登山ウェアのトップスは、
- アウタージャケット
- ミドルレイヤー
- ベースレイヤー
の3種類に分類されます。
それぞれの種類にはそれぞれの機能があり、重ねて組み合わせることで、足りない機能を補い合います。
山シャツは、その分類でいうとミドルレイヤーに当たるもの。
ミドルレイヤーとは、主に保温の役割を担うもので、ベースレイヤーとアウタージャケットの中間に着用します。
⇒登山ウェアのレイヤリング、ミドルレイヤーとは?種類や機能、上手な使い分けは?
ミドルレイヤーの代表的なものとしては、ダウンや化繊ウェアやフリース、ソフトシェルなどが挙げられますが、これらの登山ウェアと比べると、山シャツの保温性はやや疑問・・・
山シャツは、位置づけとしてはミドルレイヤーですが、本来求められるミドルレイヤーの役割は果たしていないのかもしれませんね。
山シャツの機能は?
ミドルレイヤーなのに、ミドルレイヤーに必要な保温性がいまいちな山シャツ・・・
ですが、そんな山シャツにも、登山ウェアとして活用するのにありがたい機能がちゃんと備わっているんです!
①紫外線対策ができる
山シャツにはUV加工が施されたものが多く、着るだけで紫外線対策ができるといううれしいメリットがあります。
中には、紫外線保護指数を示すUPFが50という、強い日差しを防ぐ効果が期待できるものも。
山シャツには襟が付いているので、日焼けしやすい首周りを保護することができます。
②虫よけ対策ができる
山シャツの素材には、虫を寄せ付けない特殊加工が施されたものがあります。
虫が気になる季節の山登りでも、虫よけスプレーなどと併用すれば安心度がアップしますね。
③体温の調節がしやすい
出典:Foxfire
山シャツには前ボタンや袖ボタンがあるので、ボタンを開け閉めしたり袖をまくったりすることで体温の調節が簡単にできます。
速乾性が高く蒸れにくいので、汗ばむ季節も快適です。
山シャツの正しい活用方法は?
出典:山ガールネット
山シャツの活用時期は、春~秋にかけて。
とくに、紫外線や虫が気になる夏の登山時におすすめです。
保温性は期待できないので、冬の活用はおすすめできません。
山シャツは位置づけとしてはミドルレイヤーなので、その下に汗を吸い取るためのベースレイヤーを組み合わせる必要があります。
出典:山ガールネット
わたしは、山シャツの前ボタンを開けたときにベースレイヤーが見えてしまうのが気になるので、Vネックのタイプを合わせるようにしています。
半袖の山シャツに長袖のベースレイヤーを重ねるコーディネートもよく見かけます。
ただ、体温調節という面では融通が利かないので、わたしはこういう組み合わせはしないですね・・・
出典:山ガールネット
わたしの場合、半袖の山シャツを着るときはベースレイヤーも半袖のもの、そして腕にはアームカバーを着用することが多いですね。
山シャツにおすすめの素材は?
登山用のものとして販売されているシャツなら、暑い時期向けか寒い時期向けかを気にするくらいで、素材に関してはとくに気にする必要はないでしょう。
ですが、それ以外の場合、つまり、山シャツとして販売されていない普通のシャツを活用したい場合、素材の確認は大事です。
通常、シャツと言えばコットン素材のものが多いですよね。
ですが、綿混紡のシャツは登山には不向き。
暑い時期であれば化繊素材、寒い時期であればウール素材がおすすめです。
以上、山シャツの機能と正しい活用方法、おすすめの素材についてでした。
山シャツ好きの人はもちろん、少し敬遠していた人も、ぜひ参考にしてみてくださいね!
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