⇒憧れのシェラカップはスノーピークのチタン製!バックパックに下げて山登りしたい!
こちらの記事タイトルなんですが、投稿時は「バックパック」を「ザック」と表記していました。
“登山用のリュック=ザック”と呼ぶものなんだと、山登りを始めた当初からそう呼び続けていたので、記事でもそう表記していたんですね。
ですが、何となく最近の流れを見ると、ザックではなくバックパックと表記されているような気がするので、バックパックという呼び方に変更しました。
このように、山登りの道具には、同じ物なのにいくつも名前がある道具がいろいろあります。
同じ物なのか違う物なのか、登山用語に慣れていない初心者は混乱してしまいますよね。
そこで今回は、登山道具にはどうしてそんなにいろいろな名前があるのか、そして、実際にいろいろな名前がある登山道具をまとめてみたいと思います。
目次
登山道具にいろいろな名前がある理由
現在わたしたちが楽しんでいる“近代登山”は、ヨーロッパからやってきたものだと言われています。
古くから“山岳信仰”が根づいていた日本では、信仰的な意味合いで山に登るのが一般的だったのですが、それがヨーロッパの影響で楽しむために山に登るという意識に変わってきたといいます。
そんな意識の変化とともにヨーロッパからもたらされたのが、さまざまな登山道具たち。
日本に初めてやってきた登山道具は、ドイツ語やフランス語の名前のままで呼ばれてきました。
それに加えて、もともと日本にあった呼び方や、世界共通語である英語での呼び方もプラスされ、今に至るということ。
いろいろな呼び方が混在してしまうのは当然ですよね。
ですが、ここ数年では、これらの名前を英語で統一する流れに移り変わってきているとのこと。
名前が統一されるのは分かりやすくていいと思いますが、それまで慣れ親しんできた呼び方が徐々に死語のようになってしまうのは寂しいですよね。
では、実際にいろいろな名前がある登山道具を見ていきましょう!
いろいろな名前がある登山道具
※英語→(英)、ドイツ語→(独)、フランス語→(仏)、日本語→(日)
※名前は五十音順にしています。
ザック(独)・バックパック(英)・リュック(独)
「ザック」は、ドイツ語で“袋”という意味。
頂上アタックのときに使う「アタックザック」、山小屋やテントに余分な荷物を置くときに使う「サブバック」などの和製語もあります。
ストック(独)・トレッキングポール(英)・ポール(英)
わたしの中では“ストック=スキーで使う物”というイメージしかないので、「ポール」がしっくりきますね。
シンプルに分かりやすく、“杖”でもいいような気がします。
雨具(日)・カッパ(日)・レインウェア(英)
「カッパ」は“雨合羽”からきた日本語の略です。
「レインウェア」より言いやすいし、個人的には大好きな響きの名前。
アイゼン(独)・クランポン(仏)
「アイゼン」は爪が10~12本、「軽アイゼン」は爪が4~6本。
「クランポン」なんていう呼び方もあるんですね。
ゲイター(英)・スパッツ(英)
これはどう考えても「スパッツ」というイメージではないです。
なので、消去法で「ゲイター」と呼ぶしかない、という感じですね。
ヘッテン(日)・ヘッデン(日)・ヘッドライト(英)・ヘッドランプ(英)
「ヘッテン」とか「ヘッデン」とか、正直まだ耳にしたことはないですね。
いざ使うことになったときには、思わず「電気!」と言ってしまいそうです。
クッカー(英)・コッヘル(独)・鍋(日)
「クッカー」と「コッヘル」だったら、イメージしやすいのはやっぱり「クッカー」。
ですが、ただ単に「鍋」でいいと思います。
サーモス(英)・テルモス(日)・ポット(英)
ポットと言えば、おなじみ“THERMOS”社の「サーモス」。
このドイツ語読みが「テルモス」で、登山経験が長い山ヤさんは、どこのブランドのポットでも「テルモス」と呼ぶんだそう。
ガス(英)・ストーブ(英)・バーナー(英)
燃料とバーナーヘッドを組み合わせた、ポータブルなコンロのことを「ストーブ」と呼ぶそうですが・・・
“ストーブ=冬に暖をとるための暖房機器”というイメージしかないので、迷わず却下。
燃料に“ガスカートリッジ”を使う場合、まとめて「ガス」と呼べば分かりやすいかなと思っています。
シェルター(英)・ツェルト(独)・テント(英)
「シェルター」と聞いて思い浮かぶのは、物騒ですが“核シェルター”・・・
「ツェルト」は言いにくいし、普通に「テント」でいいですよね。
カトラリー(英)・ブキ(日)
「カトラリー」は日用品としても定着している言葉なので分かりますが、「ブキ」って・・・
しかも、漢字で“武器”と表記されるんだとか。
ちなみに、箸は“和武器”とも呼ばれるそうですが、これも普通に“箸”でいいのに、と思ってしまいますね。
いろいろある登山道具の名前ですが、無理に英語に統一しなくても、自分が一番しっくりくる呼び方で使っていけたらいいんじゃないかなと思います。
一緒に山に登る仲間が、それぞれの登山道具をどのように呼んでいるか、密かに観察するのも面白いかもしれませんね。
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