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登山の肝となる山行計画とは?山登りの計画の立て方、5ステップ

登山の肝となる山行計画とは?山登りの計画の立て方、5ステップ

「今日はちょっとあの山にのぼってみようかな?」などと、その日の気分や天候で山登りを即決してしまう人も中にはいるでしょうが、ほとんどの場合、あらかじめ計画を立ててから山へ向かうと思います。

その山登りの計画のことを“山行計画”と呼びますが、具体的にはどんなことを計画していくのでしょう?
山行計画が入念であればあるほど安全で快適な登山になると言われているので、出発前に山行全体の概要をしっかり把握しておきたいものですよね。

今回は、登山の肝となる山行計画とは一体どういうものなのか、そして、具体的な山行計画の立て方を5つのステップに沿って見ていきたいと思います!

 

山行計画とは?

山行計画とは、登山をする前に、

  • いつ
  • どこの山へ
  • 誰と
  • どんな装備で
  • どのように登るのか

などを一緒に山に登るメンバーと共有し、具体的にシミュレーションすることをいいます。

ここで混同しがちなのが、山行計画登山届
山行計画を立てることと登山届を作成することは違うということなんです。
山行計画は、自分たちがどう行動するかを明確にするためのものですが、登山届は、自分たちの行動内容を外部に知らせるためのものなので、目的と役割が違うんですよね。

 

事前の綿密な山行計画が山登りの成否を左右すると言っても過言ではないので、地図を見ながらじっくりシミュレーションするのが大事とのこと。
では、つぎに山行計画の具体的な立て方について見ていきますね。

 

山行計画の立て方、具体的な5ステップ

山登りの計画を立てるときは、5段階のステップを踏んで行うと上手くいくんだそう。
以下に、具体的な5ステップをまとめてみます。

ステップ1レベル検証
まずは登る山を決めなければ始まらないので、行きたい山を選び、その山が自分のレベルに合っているかどうかを検証します。
山の難易度と自分の登山力とを、ガイドブックやネットなどを参考に照らし合わせてみましょう。

こちらのサイトでは、山の難易度がレベルとして数値化されているので、山選びの参考になります。
⇒やまクエ

 

ステップ2地図確認
山を選んだら実際に登山地図を広げて、ルートをたどりながらコースタイムや危険箇所などの注意事項を拾っていきます。

登山地図で確認しておきたいポイントは以下の6つ。

  • 危険箇所
    通過するのに注意が必要なハシゴやクサリ、ガレ場などを確認します。
    メンバーに苦手な人がいる場合、コースを変更したり、登る山を選び直す必要も。
  • 標高差
    等高線の幅が狭いところは、標高差に対して距離が短い=急傾斜なので、ペース配分に注意。
    標高やコースタイムとともに、どんな地形になっているのか想像しながら計画を立てていきましょう。
  • コースタイム
    『山と高原地図』などの登山地図に記されているのは、あくまで標準コースタイム。
    これを目安にして、体力がない場合は1.5倍にするなど、柔軟に計画を立てていきます。
    それから、意外に忘れがちなのが休憩時間。
    1時間に1回10分の休憩を目安に、コースタイムに組み込みます。
    ランチ休憩も余裕をもった時間設定にしておきましょう。
  • 歩行距離
    「分岐のあと、〇m進んで岩場がある」など、注意が必要な場所までの距離を把握しておきます。
  • 山小屋
    山小屋は宿泊だけでなく、昼食やトイレなどでも利用できます。
    万が一の避難場所にもなるので、コース上にそんな場所がどれくらいの間隔でいくつあるかを確認しておきましょう。
  • 水場
    持参した水が尽きた場合に飲み水を補給できる場所をチェック。
    湧き水や雪解け水などを利用しているところがあったり、時期によっては出ない場合もあるので、現地の山小屋などに最新状況を確認すると安心です。

 

ステップ3天候チェック
登山地図を確認したら、山域の天気や気温をネットを利用して確認します。
当日の天気や気温に合わせ、どんな服装でどんな装備を用意すればいいのかが見えてきます。

こちらのサイトは、山の天気を予測する専門サイトです。
⇒ヤマテン

 

ステップ4画像検索
山行のイメージを深めるために、コース上にあるさまざまなポイントの画像をネットで検索します。
とくに危険箇所はじっくりチェックしておきたいもの。

以下のサイトでは、実際に山を登った人の山行記録を見ることができます。
⇒YAMAP
⇒ヤマレコ

 

ステップ5イレギュラー対応
山行計画の最後は、起こりうるトラブルを想定して、どのように対処するかをあらかじめ考えておくこと。
万が一のエスケープルートを確認したり、ケガに備えてエマージェンシーキットを準備したりなど、イレギュラーなことが発生したときにどのようにしてリカバリーできるか考えておきましょう。

 

以上、山行計画の具体的な立て方についてでした。
さて、わたしもこの5ステップに沿って、つぎの山行計画を立ててみようと思います!

 

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