山登りを始めたばかりの頃に知った、つつじの山・徳仙丈山。
行きたいと思いながらも毎年予定が合わず、ずっと行けずに悔しい思いをしていたんです。
その憧れの山、徳仙丈山に念願叶ってやっと行くことができました!
徳仙丈山とは
宮城県沿岸北部、気仙沼市にある徳仙丈山は、日本屈指のツツジの名山として知られている山です。
5月中旬から5月下旬の花期には、約50ヘクタール、東京ドームにして約10個分という広大な面積に50万本ものヤマツツジやレンゲツツジが咲き誇り、標高710m(711mという表記もあり)の山全体が紅色に染まります。
樹木の緑色や空や海の青色との対比も美しく、その光景は見事の一言。
開花時期にはつつじ祭りが開催され、多くの登山客や観光客でにぎわいます。
徳仙丈山登山口~つつじ坂
徳仙丈山に向かう途中、風力発電の風車が見えてきました。
9時前に駐車場へ到着。
すでに駐車場のほとんどが埋まっていましたが、隅の空いているスペースに停めることができました。
準備をして駐車場から出ると、前の通りは駐車場を探す車で長蛇の列!
あともう数分到着が遅かったら、駐車場に入ることはおろか、渋滞に巻き込まれてその場を動けなくなっていたことでしょう。
徳仙丈山の登山口には、大きな散策マップとトレッキングポール代わりに利用できる木の杖が置かれていました。
徳仙丈山で通話ができる携帯電話はauのみだそう。
何これ!いきなりすごい!
登山口から真っ赤です!
鮮やかなオレンジ色のグラデーションやピンク色のグラデーションがとってもキレイ。
立ち止まって石碑もじっくり読んでみました。
山つつじの女王エリザベス。
見頃はやや過ぎた感がありますが、それでも女王の風格が漂っています。
鮮やかすぎて目が・・・
これが噂の「つつじ坂」。
つつじ坂は道が広く、登るにしたがって両側のつつじが多くなっていきます。
人の背丈より大きな株のつつじの群生は圧巻の光景です!
第1展望台~第2展望台
つつじ坂を登ること十数分で第1展望台に着きました。
高さ3~4mほどの展望台の上に立つと、果てしなくつつじの紅色が広がる「つつじが原」が眼前に飛び込んできます。
第1展望台からの眺め①
風力発電の風車が見えます。
第1展望台からの眺め②
見渡す限り続く紅色のじゅうたんは見事の一言!
第1展望台からの眺め③
ウッドチップでふっかふかの登山道はとても歩きやすく、衝撃を吸収してくれるので疲れを感じにくいです。
人の背丈よりも大きいつつじたち。
登山道を歩く人とつつじの大きさを比較すると、その規模は一目瞭然!
なかなか見ることのできない光景です。
徳仙丈山の名所「つつじが原」。
向こう側に回ることができますよ。
右に進むと山頂、真っ直ぐ進むと第2展望台。
女王がいれば王者もいます。
女王の名前はエリザベスでしたが、王者の名前は不明。
第2展望台~お祭り広場
第2展望台に着きました。
撮影こそしませんでしたが、展望台の上は定員オーバーともいえるほどの激混みぶり。
写真撮影や眺望を楽しんだ人から下りるようにしないと、下にいる人がいつまで経っても上れません、
こういうときは譲り合いの精神が大事ですね。
第2展望台からの眺め①
第2展望台から眼下には、つつじと太平洋が織りなす紅色と緑色、青色のコントラストが鮮やかに広がっています。
第2展望台からの眺め②
第2展望台を後にして、徳仙丈山山頂に向かいます。
スギ展示林への分岐点。
少しだけ遠回りして寄り道してみました。
人の背丈を悠々と超すつつじを見上げながら、「つつじ街道」をゆっくりと登っていきます。
ここで、山頂直下の分岐を左に向かい、お祭り広場へ立ち寄ることに。
つつじ祭りの期間中の土日は、お祭り広場で売店が開かれます。
お祭り広場にはゴザが敷かれていて、思い思いに休憩をとることができる憩いの場になっています。
わたしもありがたく座らせていただきました。
準備をしてくださった方々に感謝します。
お祭り広場~徳仙丈山山頂
山頂へ登る道は2コースありますが、おすすめは断然お祭り広場からの直登コース。
振り返ると太平洋が目に入り、絶景を満喫しながら登ることができます。
写真では傾斜が伝わりにくいですが、実はかなりの急登です。
やっと少しだけ登山道っぽくなってきました!笑
遠く、太平洋が見えてきました。
真っ赤な山と青い海のコラボレーションは、この時期だけの特別な景色。
雲ひとつない快晴の天気に恵まれていたら、さぞ美しい光景を目にすることができたでしょうね。
快晴こそ叶いませんでしたが、それでも十分に魅了される雄大な風景が迫ってきます。
写真を撮りながら、来た道を何度も振り返りながら、ゆっくりとつつじを楽しみたいところですが・・・
列をなして歩く人の流れを止めないように進んでいかなければなりません。
話には聞いていましたが、満開時期の混雑は想像以上のものでした。
人が入らないように写真を撮るのが本当に大変。
辛抱強くシャッターチャンスを待ってパチリ!
景色を楽しみながら登っていたら、いつの間にか山頂に到着していました。
こちらはケルンと山頂標識(多分)。
混雑の中で三角点みっけ!
徳仙丈山山頂の一角にある徳仙丈山神社の石祠。
自然保護を願い、登山者の労をねぎらおうと、樹齢1,000年以上のつつじを御神体とする石造りの神社が2003年に建立されました。
徳仙丈山山頂には、360度ぐるりと見渡せる絶景が待っています。
視界を遮る高木がないため、天気が良い日は東にリアス式海岸が続く太平洋や大島、南に金華山、北東に五葉山、西に栗駒山、北に室根山や大森山が一望できるんだそう。
下山
山頂からの展望を楽しんだら、登ってきたコースとは別のコースを選んで下山。
下の方まで下ったところにこのような積み石(ケルン)が置かれていました。
こちら側のコースは、登山道ではなく、まさしく遊歩道。
つつじの景色を楽しむなら、行きのコースをピストンするのがおすすめですね。
ツリーハウスを発見!
素敵ですね〜
かしわ餅〜♡
また餅系が出てきた!って思われるかな?笑
おまけ
下山後、『北かつ まぐろ屋』にて、徳仙丈山つつじ満開記念丼として提供されていた「まぐろつつじ丼(1580円)」をいただきました。
山の緑とヤマツツジの赤やオレンジのコントラストが丼の中に見事に表現されていますよね。
つつじ満開の徳仙丈山同様、とっても華やかな海鮮丼で当然美味しかったです。
念願叶った徳仙丈山登山。
混雑状況から思う存分楽しむというわけにはいきませんでしたが、十分満足のいく山登りになりました。
終始つつじに囲まれた山歩きは、大げさな表現にはなりますが生涯忘れることはないでしょう。
眼下に広がる紅色のじゅうたんと太平洋の青色!
あなたもぜひその目で確かめてみてください。
山行記録まとめ
活動時期
2019/05/26(日)09:07~11:26
軌跡・時間・距離
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