山登りをするとき、「下着くらい・・・」といって、普段使いのもので済ませてはいませんか?
山シャツや山スカートなど、山登りのウェアにこだわる登山女子は多いと思いますが、山登りの快適さを左右するのは、肌に直接触れるアンダーウェア。
吸収した汗を素早く発散させて、体温を一定に保ちやすくし、体調管理の要となるのは、実は下着なんですよね。
下着は肌に当たる面積こそ小さいものの、女性の場合は胸にピタッと密着するものなので、汗冷えしない素材選びが大事になってきます。
普段使いのものはコットン素材のものが多いので、汗冷えやニオイの原因に・・・
また、ブラストラップの金具やショーツのサイドの縫い目などがバックパックの重さで押しつけられて痛みを感じたり、擦れて肌が赤くなってしまうなどのトラブルにもつながります。
グループ登山の場合、なかなか周りに打ち明けにくいトラブルなので、ひとり不快さを抱えながら歩くことにも。
このような状態に陥らないためにも、アンダーウェアはアウトドアブランドが販売している登山用のものを選びたいものです。
今回は、山登りの快適さを左右するアンダーウェアの選び方と登山女子におすすめのアンダーウェアをご紹介します!
登山用のアンダーウェアの選び方
登山用のアンダーウェアは、アウトドアブランドから選ぶのがおすすめ。
ブラジャーは全身に血液を送る心臓に一番近いウェアなので、きつ過ぎず、冷えを感じさせない素材のものを選ぶことが重要です。
ウールや化繊など、吸汗速乾性を発揮する素材がマスト。
出典:モンベル
とくに天然素材のメリノウールは、着心地が柔らかい上、汗をかいた後の汗冷えを感じにくいというメリットがあるので、登山用のアンダーウェアとして一番におすすめしたい素材になります。
出典:モンベル
メリノウールは防臭抗菌性が高く、バクテリアの繁殖を抑える効果もあるので、数日間着続けなければならない状況に置かれても不快なニオイを発しにくいという特徴があります。
一方、化繊は速乾性に優れているのが特徴で、メリノウールに比べるとリーズナブルで種類も豊富。
最先端の技術がいち早く取り入れられ、どんどん進化している素材になります。
出典:モンベル
ですが、「まだ山登りを始めたばかりだし、とりあえずは手持ちの下着で何とかしたい・・・」というのも正直なところ。
その場合も、乾きにくく汗冷えしやすいコットン素材は絶対にNG!
素材表示を見て、“コットン”や“綿”と表示されているものは避けるようにしましょう。
それから、登山用のブラは基本的にノンワイヤータイプ。
カップのフィット感やパッドのボリュームなどはものによってさまざまですが、サイズ区分が通常の下着のように細かくないので注意が必要です。
例:アンダーウェアのサイズ表(ファイントラックの場合)
モンベルの場合は、サイズ区分がわりと細かいです。
例:アンダーウェアのサイズ表(モンベルの場合)
ブラジャーは、サイズが合わないと擦れやズレが気になってしまうので、ブラカップ付きのキャミソールやタンクトップにしてしまうのもおすすめ。
ブラと肌着を重ねる必要がないので、着用枚数を減らすことができます。
出典:ファイントラック
ブラの場合もカップ付きの下着の場合も、サイズで迷ったらアンダーバストを合わせるようにするといいですよ。
ストラップは調整できるタイプのものもありますが、バックパックの重みでアジャスターが食い込んでしまったりするので、わたしはアジャスターなしのものを選ぶようにしています。
ショーツの場合も、ウエストゴムの仕様や太もも回りのカッティング、股上の深さなどさまざまなので、いろいろ試して自分に合ったものを見つけたいですね。
登山女子におすすめのアンダーウェア
まずは、山登りにおすすめなブラ&ショーツから。
下着は上下セットでそろっていないと気分が上がらないので、わたしは必ずセット購入しています。
ブラ&ショーツ
モンベル/スーパーメリノウール L.W.ソフトブラ
スーパーメリノウール L.W.アクティブショーツ Women’s
スーパーメリノウール85%で、滑らかな手触りのアンダーウェア。
ブラには通気性の良いパッドが縫い込まれているので、蒸れにくく、通常の下着のようにパッドがずれたりする心配もありません。
ショーツは、バックパックのウエストハーネスが当たっても痛くなりにくいように、サイドの縫い目がややフロントよりになっています。
スマートウール/Ws PhDシームレス ストラッピーブラ
Ws PhDシームレスビキニ
X型のブラストラップは、背面で長さの調節ができます。
肌に触れる面の素材は、メリノウール68%混で肌当たりが良く、汗冷えを防いでくれます。
メリノウール71%混のショーツは、筒状でサイドに縫い目がなく、幅広のウエストがフィット感を高めてくれます。
ファイントラック/スキンメッシュ フィットブラ
スキンメッシュ ショーツ
撥水加工を施したドライレイヤー生地で濡れを肌から離すので、汗冷えの不快感とリスクが軽減されます。
デザインが立体的なのでフィット感が高く、着心地もソフトです。
透けにくい“ペイルグレー”カラーがおすすめ。
CW-X/ウィメンズ スポーツブラ HTY161
ウィメンズ スポーツショーツ HSY160
大手下着メーカーのワコールが手掛けているブランド、CW-Xのアンダーウェアも登山用におすすめです。
ブラは前開きタイプで、肩部分はバックパックを背負ったときに干渉しにくい設計になっています。
ショーツは、履き込みが深めのボクサータイプで安定感もバッチリ。
吸汗速乾性と抗菌防臭機能が搭載されています。
キャミソール&タンクトップ
キャミソールは下着に近い着用感が得られ、タンクトップは背中の汗もしっかり吸収してくれます。
身ごろのフィット感の高さはどちらも同じなので、肩部分の着用感の好みで選ぶようにするといいですね。
わたしは、1枚で着られるカップ付きのものを選ぶことが多いです。
ザ・ノース・フェイス/レギュラーサポート パラマウント ブラタンク
保水性のない素材で、体から出た汗が肌に戻るのを防いでくれます。
バッククロスタイプのデザインで、肩甲骨の動きを邪魔しません。
ブラカップ付き。
モンベル/ジオライン シェイプキャミトップ ウィズブラ
フィット感の高いブラカップ付きのキャミソール。
保温力が高く、吸収した汗を素早く広範囲に拡散させるので、効果的に汗冷えを防止してくれます。
クールメッシュタイプの素材もおすすめ。
ちなみに、ヨガやジムなどで使われる一般的なスポーツウェアは、主に熱した体を冷やすように考えられているものが多いので、体を冷やすことが致命的な山登りには不向きです。
以上、登山女子におすすめのアンダーウェアでした。
具体的には以下などがオススメの商品になるので、検討してみてください。迷ったらファイントラックにしましょう。
コメントはこちら