山の高さが必ずしも登山の難易度につながるわけではありませんが、登る山を選ぶときに標高がひとつの目安になることは否定できません。
山登りを始めたばかりの頃は、登頂するのに体力や技術がそれほど必要のない低山で、どんどん経験を積みましょう!というようなことが言われていますよね。
そこで今回は、低山登山から高山登山へ無理なくステップアップできる、標高に合わせた登山計画についてまとめてみます!
低山や高山、標高の目安はどれくらい?
標高に合わせた登山ステップアップ計画に入る前に、そもそも低山や高山はどれくらいの標高の山を指すのかについて見ていきますね。
低山、高山とは?
低山や高山という、標高を基準とした山の分類ですが、調べてみると、はっきりとした標高の定義はないようです。
なので、当ブログではわたしのイメージで、低山と高山を2000mで分類しました。
以下は、個人的な低山のイメージ。
- 日帰りで登れる
- 山頂まで木が多い
- ベンチやテーブルが設置されている
※あくまでもわたしの勝手なイメージです。
低山と高山の中間に位置する山として、中山という分類がされている場合もあるようなので、これらの標高に合わせた登山計画についてまとめていきたいと思います。
標高に合わせた登山計画
まずは身近な低山へ
これから山登りを始める場合、まずはハイキング気分で楽しめる、標高2000m前後の身近な低山へ!
3~4時間程度の歩行時間で往復できるような山を選び、道迷いを防ぐために登山コースはスタート地点とゴール地点が同じピストンコースにします。
慣れてきたら、歩行時間を変えたり、ルートを変えたりして、少しずつ経験値を上げていくのが目標になります。
歩行距離を徐々に延ばして体力がつき、5~6時間程度のコースを楽しんで歩けるようになったら、次のステップにチャレンジ!
初めての山小屋泊で山を満喫
体力的にゆとりをもって低山を登れるようになったら、森林限界を超えない標高2500mくらいまでの山にある山小屋での一泊登山に挑戦!
日帰りの低山登山では味わえなかった、山の夜と朝を体験でき、山の気候や防寒対策、体調管理を学ぶいい機会になります。
丸一日、山に身を置くという経験を味わうことで、山で快適に過ごすための知識や技術を習得していくのが目標です。
縦走を経験して歩行技術を磨く
長い距離を歩ける体力がつき、山で長時間過ごすことに抵抗がなくなったら、森林限界を超えた標高2000m~2500m前後の山々の縦走登山にチャレンジ!
岩場の歩行やロープやクサリを使う場所で、歩行技術を磨いていくというのがこのステップでの目標。
縦走となると、その分荷物も重くなって歩行距離も長くなるので、自分のペースをつかんで安定した登山ができるようになるまで、じっくりと経験を積んでいきたいものです。
高山は知識と技術を十分習得してから
標高2500m~3000m前後の高山、いわゆる3000m級の山へのチャレンジは、一歩間違えば命の危険が伴う登山になります。
ハシゴやクサリを使って危険箇所を通過するような高い歩行技術はもちろん、地図読みや応急処置の知識、天候の変化に対する判断力など、登山に関するあらゆる知識と技術が必要になってきます。
登山講習やガイド付きツアーに参加するなど、最低限の知識と技術を身につけてからの挑戦がおすすめです。
以上、低山から高山まで、標高に合わせた登山ステップアップ計画についてのお話でした。
山登りは、ゲームのように次から次へとクリアしていくものではありません。
焦らずゆっくりと自分のペースで、一歩一歩登っていくその過程を大切にしていきたいですね。
コメントはこちら