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山選びの参考にしたい!山の難易度が分かる“山のグレーディング”とは?

山選びの参考にしたい!山の難易度が分かる“山のグレーディング”とは?

登る山を選ぶ段階で重要なポイントは、自分の体力と技術に見合った山を選ぶということ。
山登りのレベルをアップさせたくて、実力以上の山に焦って登ってしまうのは本当に危険です。

ですが、自分の体力と技術に見合った山とは、一体どんな山なのでしょう?
登山経験が浅い初心者にとっては判断しづらい部分ですよね。

そんなときにひとつの指標として活用したいのが、“山のグレーディング”。
今回は、主要な登山ルートの“山のグレーディング”をまとめておきたいと思います。

 

山のグレーディングとは?

長野・岐阜・静岡・山梨・新潟・群馬・栃木の7県が作成した“山のグレーディング”。
これは、日本の主要山岳エリアに位置するこれら7県が、県内の主要登山ルート(無雪期)を体力と技術別の難易度で分けたもの。
山のグレーディング表を見れば、自分の体力や技術に見合った山を見つけることができます。

 

山のグレーディングの見方

山のグレーディングには2つの項目があります。

  • 体力度(1~10)
  • 技術的難易度(A~E)

 

体力度(1~10)
1~3 日帰りが可能
4~5 1泊以上が適当
6~7 1~2泊以上が適当
8~10 2~3泊以上が適当

 

技術的難易度(A~E)
登山道 技術・能力
A
  • 概ね整備済
  • 転んだ場合でも転落・滑落の可能性は低い。
  • 道迷いの心配は少ない。
  • 登山の装備が必要
B
  • 沢、崖、場所により雪渓などを通過
  • 急な登下降がある。
  • 道が分かりにくい所がある。
  • 転んだ場合の転落・滑落事故につながる場所がある。
  • 登山経験が必要
  • 地図読み能力があることが望ましい。
C
  • ハシゴ・くさり場、また、場所により雪渓や渡渉箇所がある。
  • ミスをすると転落・滑落などの事故になる場所がある。
  • 案内標識が不十分な箇所も含まれる。
  • 地図読み能力、ハシゴ・くさり場などを通過できる身体能力が必要
D
  • 厳しい岩稜や不安定なガレ場、ハシゴ・くさり場、藪漕ぎを必要とする箇所、場所により雪渓や渡渉箇所がある。
  • 手を使う急な登下降がある。
  • ハシゴ・くさり場や案内標識などの人工的な補助は限定的で、転落・滑落の危険箇所が多い。
  • 地図読み能力、岩場、雪渓を安定して通過できるバランス能力や技術が必要
  • ルートファインディングの技術が必要
E
  • 緊張を強いられる厳しい岩稜の登下降が続き、転落・滑落の危険箇所が連続する。
  • 深い藪漕ぎを必要とする箇所が連続する場合がある。
  • 地図読み能力、岩場、雪渓を安定して通過できるバランス能力や技術が必要
  • ルートファインディングの技術、高度な判断力が必要
  • 登山者によってはロープを使わないと危険な場所もある。

 

それでは、実際に7県の“山のグレーディング”を確認してみましょう。

 

長野県の山のグレーディング

長野県の山のグレーディングを確認する

 

岐阜県の山のグレーディング

岐阜県の山のグレーディングを確認する

 

静岡県の山のグレーディング

静岡県の山のグレーディングを確認する

 

山梨県の山のグレーディング

山梨県の山のグレーディングを確認する

 

新潟県の山のグレーディング

新潟県の山のグレーディングを確認する

 

群馬県の山のグレーディング

群馬県の山のグレーディングを確認する

 

栃木県の山のグレーディング

栃木県の山のグレーディングを確認する

 

ステップアップの目安は?

山のグレーディングを確認することで、登りたい山がどれくらい体力が必要で、どれくらい技術的に難しいのかがイメージできますよね!
とても便利ですし、他の登山エリアにもほしいくらいです。

自分の体力や技術に見合った山を楽しんで登れるくらいの余裕が出てきたら、徐々にステップアップも考えていきたいもの。
ですが、その場合も自分の実力を見極めてステップアップすることが大切!
登頂できたということだけを目安にするのではなく、いかに計画通り、トラブルなく登山ができたかがステップアップの目安になります。

山のグレーディングを参考にして、焦らず急がず、山登りを楽しんでいきたいですね!

 

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