山登りをするときに必携する人が多い定番の地図と言えば、『山と高原地図』。
⇒『山と高原地図』全タイトル一覧!全面改訂された登山地図は?
この『山と高原地図』の地図上によく出てくるのが“急登”という用語です。
例として挙げた地図の一部分だけでも、急登の文字が2つ見られますね。
急登とは?
“急登”とは、その字面から簡単にイメージできるように、急傾斜の登山道のこと。
急な登り道、地図上で等高線がつまった箇所や標高差のあるルートをいいます。
読み方は、“きゅうと”、“きゅうとう”のどちらでもOK。
さて、どちらの読み方で呼ぶとしましょう?
こういう場合、どちらでもいいと言われるのが一番厄介なのですが・・・
ちなみに、上の地図の中央あたりにある“直登”とは、斜面を直線的に登っていく登り方やそういう形態の登山道を指します。
また、急登を避けて通るためのまき道が設けられているルートなどもあります。
ルート上に急登がある場合は、かなりの時間と体力が必要になるので、余裕をもった山行計画を立てなければなりません。
たとえ低山であっても急登がある場所も多いので、『山と高原地図』などでしっかりと確認しておきましょう。
急登は、直登するよりもジグザグに登っていくほうがはるかに楽!
苦しい登りはなるべく早く登り切ってしまいたいところですが、急登はそんなに甘くはありません。
急登を30分登ったら5分休む、というようにリズムをつけながら歩くと、自分なりのペースがつかめてくるかもしれませんね。
体力を消耗しないためにも、小さな歩幅でゆっくりと確実に登っていきましょう。
まさに「急がば回れ」の精神ですね!
三大急登と言えば・・・
最後に急登についての豆知識ですが、日本三大急登、北アルプス三大急登と呼ばれる登山道もあるので、ここでご紹介しておきますね。
日本三大急登- 谷川岳・西黒尾根
- 烏帽子岳・ブナ立尾根
- 甲斐駒ケ岳・黒戸尾根
- 烏帽子岳・ブナ立尾根
- 剱岳・早月尾根
- 燕岳・合戦尾根
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