
たとえお風呂や温泉を備えた山小屋であっても、シャンプーや石けんが使用できないのは常識。
せっかく湯船に入れる環境があっても、「普段どおり洗っていい」わけではないんですよね。
山小屋の排水は、麓の下水のようにきれいに処理できるとは限りません。そのまま近くの土壌や水系に流れ出てしまうケースもあるので、香りの強いシャンプーや合成界面活性剤たっぷりの石けんは、山にとってはかなりの負担になります。
自然分解される植物由来の成分でできた石けん類でも、その原材料となるものがもともとその山に自生していた植物でなければ負荷がかかってしまう可能性があるので、基本的には水しか使えないということになります。
「植物由来だから大丈夫」と持っていく前に、その山小屋のルールを確認したほうが安心です。
それは歯みがき粉の場合でも同じなので、山小屋泊のときは歯ブラシだけで歯を磨くことになるんですよね。
朝晩の歯みがきくらいは普通にやりたい気持ちはよくわかります。でも、発泡剤や香料、研磨剤が入った市販の歯みがき粉は、すすいだあとの排水も山に残ります。だから多くの山小屋では、歯みがき粉そのものを控えるのがマナーになっているんです。
水が貴重な山の上では、歯みがきのときに口をすすぐにもコップに水を汲んで使うなどの配慮が必要ですが、夜のうちに水道が凍結して水が出ないなんていうこともあったりするそうで・・・
冬山や標高の高い小屋では、朝起きたら蛇口が固まっていた、という話も珍しくありません。そんなときに限って、口の中がネバついて気になるんですよね。
そんなときに水なしでも使える、植物由来成分でできた歯みがきジェルがあるということを知ったので、こちらでシェアしたいと思います。
すでにご存知の人もいるかとは思いますが、こちらは2013年7月に発売された“オーラルピース”のリニューアル版。
登山用品というよりは口腔ケア用品なのですが、山小屋泊の悩みにぴったりはまっています。

オーラルピースは、口腔内カンジダにも強い効果をもつという“ネオナイシン-e”が配合されている歯みがきジェルで、含まれる成分は水以外すべて植物由来成分。
普段の歯みがき粉のようにシュワッと泡立たないので、山小屋の洗面場で周囲に気を遣うことも少ないです。
【成分】グリセリン(保湿剤・甘味剤、パーム椰子由来)、水、乳酸球菌培養エキス(清掃助剤)、キサンタンガム(増粘剤、トウモロコシ由来)、カエサルピニアスピノサガム(増粘剤、マメ科植物由来)、ウメ果実エキス(清掃助剤)、セイヨウハッカ油(香味剤)、スペアミント油(香味剤)、ダマスクバラ花油(香味剤)
【原産国】日本
なので、歯みがき後に水ですすぐ必要がなく、飲み込んでしまっても大丈夫なんだとか。
原産国が日本というのも安心な歯みがきジェルなんです。
山小屋では、歯ブラシに少しつけて歯と歯ぐきをなでるように磨くだけ。余分なジェルはティッシュで軽く拭き取るか、そのまま飲み込んでもいい、という使い方ができます。
すすぎ水を節約できるのはもちろん、凍結で水が出ない朝でも「とりあえず口の中をきれいにできる」のが大きいです。口臭が気になる縦走の途中でも、少量あればサッと使えます。
山小屋泊で便利な理由
オーラルピースが山向きなのは、水なしで使えることだけではありません。
- すすぎ不要なので、貴重な水を歯みがきに使わなくていい
- 泡立たないジェルなので、洗面場を汚しにくい
- 植物由来成分で、排水の心配を減らせる
- チューブタイプで漏れにくく、ザックの中でも扱いやすい
- 災害時や車中泊、テント泊でも同じ悩みをカバーできる
80g入りなら数泊の山行でも足りることが多く、毎回使い切る必要もないので、テント泊と山小屋泊を行き来する人にも向いています。
オーラルピースは、登山をはじめとするアウトドアシーンや、水が乏しい災害時にもぴったり!
非常用持ち出し袋に一本入れておくだけでも、水が止まったときに口の中が楽になります。登山だけでなく、キャンプや長期の移動でも同じ理由で重宝します。
今後、山小屋泊を快適にするアイテムとして持っておきたいもののひとつです。
味や香りの好みがある人は、オリジナル、オレンジ、ミントなどから選ぶのもありです。強いミントが苦手な人は、マイルドなタイプのほうが山の朝でも使いやすいかもしれません。

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