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三角点を踏むのはマナー違反?三角点の神格化に対する違和感と意識の違いまとめ

三角点を踏むのはマナー違反?三角点の神格化に対する違和感と意識の違いまとめ

前回の記事、『山頂でよく見かける三角点とは?三角点がある山とない山の違いは?』で、三角点に足を添えて記念撮影をした写真を掲載したところ、このようなコメントをいただきました。

三角点を設置するのに
大変な苦労をしています
少しのずれも許されないのですが
それを足で踏むのは許されない事です
足で踏む写真は 気持ちの良いものではありません
三角点 もう少し勉強してください

この記事のタイトルには「三角点を踏む」と表現しましたが、写真をご覧いただければ分かるように(写真は削除しました)、三角点に足を添えているだけで、決して三角点を踏んでいるわけではありません。
ですが、見る人によっては気持ちの良いものではなかったんですね。
そこはわたしも勉強不足なところがあったと反省しています。

とはいうものの、そもそも三角点は、測量基準点に設置されている石柱ですよね?
それをまるで神聖なものであるかのように神格化している・・・そこに違和感を感じるのも正直なところです。

そこで今回は、三角点を踏むことがどうしてマナー違反になるのか、勉強してみることにしました。
調べてみると、同じようなことを疑問に感じている人も少なからずいることが分かり・・・
三角点に対する意識の違いをまとめてみますね。

 

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三角点を踏んで注意された人たち・・・

登山中に、三角点を踏むのはNGなのでしょうか?
昨年から登山を始めた初心者です。
登山中に、三角点を踏んだり、タッチして仲間と写真を撮っていたら踏むなと怒られたことがあります。
理由は教えてもらえず一方的に怒鳴られてしまいました。

三角点には何か所以があるのでしょうか?
悪気はなかったので何がなんだかわからないでいます。

山頂の三角点に脚を乗せるのはマナー違反!?
山頂踏破の記念に三角点に脚を載せて記念写真を撮ったら、SNSで山のベテランの方から猛烈に怒られました。
まあ確かに褒められた行為ではないのかもしれませんが、山の上の三角点だから、先人が苦労して持ち上げたものを踏むのか!?とか、お前は『点の記』を読んでないからダメなんだとか、三角点は国の魂だからけしからんとか、なんとも合点がいきません。
なんか、たまたま山の上にあるからって理由で神格化している様にしか思えないのです。

確かにベンチや椅子に平気で乗る様な行為は、マナー違反だと思いますが、測量基準点ですよ!?
破壊行為は例外だと思いますが、平地にある三角点だけでなくて他の測量点の類も踏むのはマナーとして違反なのでしょうか。

自分は子供の頃に公園とかで野球するのに、ベースの代わりに使ったりしていましたが、、、
そもそも測量するときにまったく脚をかけないものですか?

 

“三角点を踏む=頂上を踏む”儀式??

登山者は植林が当時、大きく育っていないところが多く、頂上や見晴らしの良いピークでかならず「標石」を足で踏むということを「頂上に立つ」という「儀式」で登山をしたものです。

時は経ち平成5年より「電子基準点」の設置が始まり、「三角点」の標石も何時のころからか「墓石のように感覚的にとらえた登山者が手で触る」ようになりましたが、この小豆島産の御影石の標石が撤去されるということに時代の流れを感じます。

なくなれば「標石」を踏む「頂上を踏む」ということを「儀式」にしてきた登山者にとっては残念な事ですし、また「頂上を踏む」ことをしなかった登山者はもう頂上に立ったという儀式は二度とできませんので、個人的には「踏んできて良かった」と思うばかり。

 

三角点を踏むのはグレーゾーン

グレーゾーンですね。

>山頂の三角点に脚を乗せるのはマナー違反!?
マナー違反ではないと思います。
私も場合によっては、同じ行為をします。

そもそも脚を乗せたくらいで動く三角点は三角点として機能しないし、何万人かが踏んだくらいで動く三角点も三角点として機能しているとは言えません。

でも以下の法律から、あまりやらない方が良いと思います。
測量法第22条
何人も、国土地理院の長の承諾を得ないで、基本測量の測量標を移転し、汚損し、その他その効用を害する行為をしてはならない。

>そもそも測量するときにまったく脚をかけないものですか?
足をかける事も、座る事も、動かないか蹴って確認する事もあります。

今は、GPS(GNSS)の時代なので、三角点を使用するよりも、電子基準点を三角点の代わりに使用する事のほうが圧倒的に多いです。
三角点は遺産的存在になりつつあります。

山頂にあるのと、神格化されそうな材質・形をしているので「神格化」してる人も多いんでしょうね。

ひとつ言える事。
三角点を大切にしましょう。

測量をしてるものです。三角点を設置した事もあります(四等三角点ですが・・・)

そんな自分から言わせてもらえればマナーで言えば気分を害する人がいるのであればマナー違反になるのかもしれません。
ただ多数決で言えば世の中のほとんどの人が知らないような三角点ですからマナー違反にはならないのか(笑)???
まぁ登山する人から神格化されていてその世界に質問者さんがいるのであればそのマナーにのっとっていくべきなのかもしれませんね(^_^;)

ちなみに僕は測量をしていて今までかなりの数の三角点を見てきましたが、大切にしましょうとは書いてますが、三脚乗せたり程度で潰れません!
ましてやカメラの三脚ですよね?
たかが知れてますよ(^_^;)
測量の三脚は三角点の上には器械がこないとダメですし、実際に測量で使うような足でしっかり踏むような三脚は石を割ってしまう可能性がかなりありますので三角点の上に刺すことはないですね(^_^;)
と言うよりカメラの三脚を乗せた程度や手で押した程度で動くのであればそっちの方が問題で三角点として成り立たないです(^_^;)
ぜひ国土地理院に連絡してあげてください。
三角点の地下には盤石が埋まってますので三角点の復旧してくれる・・・かもです?

まぁマナーの問題で言えば僕の周りの測量をする人たちの間ではその程度ではマナー違反にはなりません。
ただ登山する人たちの間ではマナー違反になるんでしょうね~(^_^;)

捕捉
国土地理院の人達と仕事した時には多少気を使って三角点に物を乗せたりはしませんね(笑)

 

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三角点は神聖なもの!?

山の頂を踏むとはいうが、三角点を踏むバカモノがいた。

2002年8月31日300名山北アルプスの朝日岳の山頂に着いたら、30代半ばのカップルがいた。
すると、女が一等三角点を足で踏んで乗り越すではないか。

山の愛好家を自負するわけではないが、唖然とした。
山を愛するものがすることではないどころか冒涜行為だ。
ほかっておくわけにはいかない。
「おい。お前なんで、三角点を踏むんだ。いつも踏んでるんか。」と聞いたら、「いつも、踏んでるよ。何が悪いの。」と返ってきた。
びっくりして返す言葉も出なかった。

三角点は神聖なものだろう。
剣岳に三角点を置く苦労を描いた新田次郎の「点の記」を引き合いに出すまでもない。
ありがたい地蔵様のように、手で愛おしく感謝と願いをこめて撫でるのが作法だ。

男はへらへら横で笑っているだけだ。
こんなバカップルは山に来るんじゃない。
翌朝、雪倉岳へ登る途中で先行する二人を発見。
30分から1時間前に小屋を出ているのだろうが、2人で背と腹を合わせたようにゆっくり登っていたので、あっという間に追い越した。全く、園児以下だ。

追記。

「山の頂を踏む」=「山の三角点を踏む」ではない。
誤解されている。
私は1996年に山歩きを始め、2001年に百名山を達成するまで、多くの山を登った。
三角点に手を触れる光景はよく見かけたが、足で踏む光景は全く見かけなかった。
当時はそれが常識だったし、今でもそうであってほしい。
それは、山のマナーなのだ。

 

三角点を神格化するのではなく、先人に敬意を払うのがマナー

マナー違反だと思います。
国土地理院が設置した三角点なので、わたしたち測量士が使うことがあります。
おそらく山頂などに設置されてる基準点には、「大切にしましょう」などの標識があるのではないでしょうか?
確かに、ふんづけたくらいでは、破損する事はありませんが、踏まなくていいものをSNSに投稿するなんて、いけないことだと感じました。

一般の方には、三角点なんてあまり知られてないし、興味などないのかもしれませんが、わざわざ踏んだりしないでほしいです。

「たまたま山の上にある」は間違いです。

山の高さを知りたいから設置したんじゃないんですよ。

日本全土を網羅する測量網を作るため、先人が大変な思いをして担ぎ上げて設置したものです。

劔岳なんか、命懸けで絶壁を登って設置したそうです。
さすがに一級基準点は無理だったみたいですが。

神格化するということではなく、先人に敬意を払いましょう。

 

三角点の設置には測量の苦労と国の税金が・・・

苦労して測量した結果がどのように利用されるかを考えてみましょう。
例えば、地震防災の分野では、地震による地殻変動などの影響を調査する手段として、測量調査をして、土地が1cm動いたかどうかの議論をする場合があります。
その時、その数値自体があなたが踏みつけた影響で意味のない数値になってしまうこともあります。
それは国の税金を無駄にしてしまうことにもなりかねません。
そのような行動は絶対にやめてください。

 

登山者の視点から見ればマナー違反

基準点には「三角点」「水準点」「電子基準点」などがあり、すべての測量や地図作成の基礎・地震調査研究等に使用されます。
三角点の役目はすでに電子基準点にとって変わられているかもしれませんそれらを行う為にとても大切な物です。

また測量法では「何人も移転、き損その他の行為により基本測量のため設置した測量標の効用を害してはならない」(同法 第22条)と規定されています。
もしこれに違反し、三角点を移転、き損した場合には「2年以下の懲役または5万円(2002年から改正100万円)以下の罰金に処する」(同法61条)とあります。

山を歩いている方はよくご存知ですが、『三角点を大切にしましょう』と記された白杭が基準点などの近くには立っています。
多分、添付の写真は強く踏み付けるわけではないと思いますし、蹴飛ばしているわけでもありませんから、少なくても傷つけるようなことはないと思います。
またその程度の加重では全くビクともしないと思います。
が、足をのせるというのは『大切に』というイメージにそぐわないと思います。
もし〇〇さんが大切にしている何かを他人に靴で踏みつけられたら嫌ですよね?
登山をされる方は三角点を大切にされている方が多くその視点から見ればマナー違反。
だから注意されたのだと思います。

日本は古くから測量が行われてきた国です。
人々がこれをどうやって設置したのかな?など、色々想像すると大切にしなければという気持ちが出てくるかもしれません。
測量を題材にした有名な登山の小説で映画化されている物もありますからぜひ見てみてください。

次回からは三角点にタッチで!

 

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まとめ

三角点は、登山をしない人にとっては単なる測量基準点を示すものに過ぎませんが、登山者にとっては神聖なものとはいかないまでも設置に携わった先人たちへ敬意を払うべきものであるということが分かりました。

三角点設置までの並々ならぬ苦労を考えると、三角点を踏むのは確かにマナー違反なのかもしれません。

その一方で、三角点を踏むことで登頂の達成感を味わっている登山者が存在しているのも事実です。
この場合も、もちろん三角点を汚したり破損させるような行為は言語道断。
常識の範囲内で行いたいものです。

どちらにせよ、三角点は大事にしていかなければならないものであることに変わりありません。
わたしも今後は、三角点に足でタッチするのはやめようと思います。

 

以下は、三角測量を題材にした小説・映画になります。
三角点についての理解が深まるかも!


⇒【小説】『劒岳 点の記』


⇒【DVD】『劔岳 点の記』

 

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